３０代の女性です。上の前歯の歯並びが悪いことを気にされて来院されました。患者さんとしては上の前歯だけ気になっていたようでしたが分析の結果、上の前歯だけ治してしまうと、前歯の咬み合わせが逆になってしまい、しゃくれた状況になってしまうことが分かりました。そこで、下の前歯も一緒に治療することをおすすめしました。しかしながら患者さんは初診時の段階で、数ヶ月後に海外へ移住されることが決まっていましたので、移住後は通院が難しい状況になることが分かっていました。そこで現状、費用面、治療中の管理、通院について総合的に検討し、上の歯はマウスピース型矯正装置インビザライン、下の歯はマルチブラケット矯正にて治療を行なうことにしました。移住後に数回帰国する機会があり、その機会を利用することで通院について大きな問題もなく治療を終えることが出来ました。治療後は歯並びも改善し、患者さんも満足されていました。