子どものすきっ歯の矯正治療例
矯正歯科治療は公的医療保険適用外の自費(自由)診療となります。
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子どものすきっ歯の症状について
「すきっ歯」は正式名称として「空隙歯列(くうげきしれつ)」と呼ばれます。小児の空隙歯列は成長の段階で誰でも見られる「アグリーダックリングステージ(みにくいアヒルの子時代)」と呼ばれるものと、病的な問題があって発症する場合がありますので、お子さまの空隙歯列に気付かれた保護者様には、当院で無料相談をおすすめいたします。
アグリーダックリングステージ(みにくいアヒルの子時代)
アグリーダックリングステージとは、前歯の萌え変わりの時期に見られる歯並びで、子どもの歯が抜けて、萌えてきた大人の歯の歯並びが、一時的に隙間が開いてしまう状況を言います。原因は、顔の成長に伴い顎骨も大きくなりますが、歯の大きさは変わらないため、隙間が生じてしまうのです。通常、大人の犬歯(糸切り歯)が萌えてくるにしたがって隙間は閉鎖します。
子供のすきっ歯の病的な原因と治療方針
余分な歯(過剰歯)が骨の中に埋まっている
過剰歯を抜いてしまうので小手術になります。
歯が萌えてこない
萌えるべき歯が隣の歯などに引っかかっているときは小手術を行ない、萌えてくる方向を変えたりして引っ張り出します。時々萌えてこない歯が嚢胞化している場合もあるので、その際は嚢胞の摘出手術をしつつ、引っ張り出します。
歯の本数が足りない
小児歯科学会が2007~2008年に行った全国調査で、7歳以上の子どもでは10人に1人の割合で、大人の歯の本数が足りない事が報告しました。大人の歯が生まれつき足りない原因は不明なので、予防は出来ません。そのため咬み合わせや歯並びを整えるには矯正治療やインプラント治療などの専門的な治療が必要であるとされています。
歯ぐきにあるスジ(小帯)が長い
年齢を重ねることで問題が解決する場合もあるので、経過観察することもあります。
舌に悪いクセがある
日常生活でなかなか気付くことが難しい上に、改善方法も専門的なものとなりますので、矯正治療を専門で行なっているクリニックでの治療をおすすめいたします。
子どものすきっ歯に適した治療開始は7歳~
お子さまのすきっ歯が気になりだすのは、上の前歯が萌え変わる7歳以降だと思います。乳歯の時期にはほとんどの方が気になさらないことが多いようです。
そして大人の歯が萌えてきて重なり合いが強い方が、矯正歯科のクリニックを受診していただけることが多いように思います。通常、すきっ歯の原因はレントゲン写真を撮らないと分からないので、他のクリニックにて別の治療をしている際に、レントゲンを撮影し、たまたま原因が見つかることも非常に多くあります。
そして原因を特定し、取り出さなければならないものは取り出し、上手く萌えてこない歯は引っ張り出し、元々歯の本数が足りない時は、大人の歯並びになった時の咬み合わせを考慮して矯正治療計画を練っていきます。
小児のすきっ歯を治療しなかった場合
病的な原因を排除しなかった場合、すきっ歯は改善しないだけでなく、骨の中では状況がより悪化している場合もあります。例えば萌えている歯の歯根を溶かしてしまっていたり、歯の動揺が大きくなってしまったりします。
また成人矯正を施すにしても、より難症例となってしまっている可能性が高く、場合によってはインプラントによって足りない歯を補わなければならなくなります。これが小児から矯正治療を行なう事で、インプラントを使用しなくともご自身の歯だけで咬み合わせ、歯並びを整えることも可能です。
小児のすきっ歯の治療の基本
他の症例の場合もそうですが、まずはレントゲン撮影により原因の特定をします。問題が無ければ、そのまま経過観察となる場合もあります。
原因が骨の中にある場合には、提携している口腔外科にて原因除去のため、小手術を行ないます。手術を行なう時期はダウンタイムを考慮して、長期休暇の期間に予定を立てる場合が多いです。そして埋まっている歯を引っ張り出すために、一時的に固定式の装置を使用することもあります。
歯の本数が足りないお子さまの場合、小児矯正だけでなく、成人矯正を行なわないと、歯並び、咬み合わせを整えることは非常に難しいケースとなります。すきっ歯の治療は、成人矯正に移行することもありますが、小児矯正で治療を終えることが出来ることも多いので、お子さまの時期から治療を開始することをおすすめいたします。
子どものすきっ歯の矯正治療例(Before&After)と解説
①子どものすきっ歯の矯正治療例(7歳男児・治療期間6ヶ月)
年齢・性別 | 7歳男児 |
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治療期間 | 6ヶ月 |
抜歯 | 過剰歯 |
年齢・性別 | 44万円(税込) |
小学生の男児です。前歯の隙間を親御さんが気にされて来院されました。分析の結果、上のあごの骨中に過剰歯と呼ばれる余分な歯が埋まっていることが分かりました。この過剰歯が原因で前歯に大きな隙間と左上の前歯のズレが生じていました。治療として過剰歯を抜去し、左上の前歯を正しい位置まで固定式の矯正装置を使って移動することにしました。
通常、こども矯正では固定式の装置ではなく、取り外しの出来る装置を使用するのが一般的です。固定式の装置は治療の進行が早いのですが、むし歯のリスクが高いことが使用を避ける主な理由です。しかしながら、歯の移動量が大きい場合にはやむを得ず固定式の装置を充分な指導の下使用します。
こちらの患者さんにも親御さんも含めて充分に歯みがきのやり方や日常生活での注意事項など説明しました。結果としてむし歯にもならず、前歯の隙間を閉じることが出来ました。
治療前
治療後
UC矯正歯科クリニック麻布十番院長の内田が実際に行った、子どものすきっ歯症例のその他の治療例はこちらからご覧ください。
麻布で子どものすきっ歯の矯正治療をお考えの方はぜひ無料相談へ
UC矯正歯科クリニック麻布十番では、矯正歯科界のトップ1%未満に属する矯正治療指導医が子どものすきっ歯の矯正治療を担当します。また、歯並び無料相談・セカンドオピニオンも実施しておりますので、麻布で子どものすきっ歯(空隙歯列)治療をお考えの方はぜひお気軽に当院までお電話いただくか、またはメール相談(写メ相談)をお送りください。
子どものすきっ歯治療実績豊富な矯正歯科専門医が、あなたの笑顔をより素晴らしいものにするお手伝いをさせていただきます。